パリでフランス語を学び始めるまで(その1)


教会には様々な人がやってくる。
今時はヨーロッパだからと言って、毎週末に教会へ通うのはクラシックな生活スタイルだ。ましてやフランス、ここパリなら特に。

「アメリカは人種のるつぼ」とは、「るつぼ」という単語の例文として小学生の時に習った。

古い記憶はとっくのとうに書き換えられて、今やパリこそ人種のるつぼ。世界三大宗教を始め、創価学会だって会館を持って学校も運営している。我が英国国教会系の教会も一応、ひとつだけある。

ユダヤのシナゴーグの角を曲がれば聖母教会があり、向こうに見えるのはイスラムのモスクから礼拝を終えた人々がいそいそと出てくる、それが2017年現在のパリの風景のひとつである。
革命から逃れたカンボジアの難民も、国際養子として受け入れられた韓国の子供達も、フランス領から出稼ぎに来たアフリカ(セネガル、マリ、ブルキナファソにの人々、中東、カリブ諸島、インドに中国エトセトラエトセトラ…
人の肌の色のバラエティがこんなにもあるものとは知らなかったよ、おっかさん。

見た目で国籍がわかるシンプルな世界から、ここはみんなが違うのが当たり前。

と、前置きが長くなったけれど、移民・難民のためにももちろん、教会の扉は開かれている。上層部の、アカデミックな、あれこれとは無関係にいつだって現場は開かれているしそれなりの柔軟性を持って “うまく” やっているのだ。

さて、あなたがフランスに来て、どこでフランス語を学ぼうかと考える。(事前に決めている計画性のある人はここでは外しておく)

まずは目の前の大なり小なり四角い箱でこう検索しよう。 “ Français langue étrangère”
Français langue étrangère、通称「FLE」と呼ばれる外国人向けフランス語教育のこと。この単語で検索するとあちこちのフランス語語学学校やコースが表示される。

とりあえず、パリで探したいので “paris” と追加。お金をかけたくないので “gratuit(無料)” も追加。

…ありすぎてわからない上に、フランス語の情報なので当然読むのに時間が掛かる。お手上げだ。ひとつひとつ読む気力があればこの国に来る前に学校だって決めている。
フリーランスは特定の曜日・特定の時間に通うのが難しい。高い授業料はそういった時にリスクが大きい。

ここで口コミ検索に切り替える。
日仏の友人知人に検索をかけると、日本人サイドは揃ってメリーさんのフランス語クラスを、フランス人サイドはアソシエか教会を教えてくれた。

持つべきものはなにがしかを知っている友人知人である。

(だらだらと、つづく)

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