教会には様々な人がやってくる。
今時はヨーロッパだからと言って、毎週末に教会へ通うのはクラシックな生活スタイルだ。ましてやフランス、ここパリなら特に。

「アメリカは人種のるつぼ」とは、「るつぼ」という単語の例文として小学生の時に習った。

古い記憶はとっくのとうに書き換えられて、今やパリこそ人種のるつぼ。世界三大宗教を始め、創価学会だって会館を持って学校も運営している。我が英国国教会系の教会も一応、ひとつだけある。

ユダヤのシナゴーグの角を曲がれば聖母教会があり、向こうに見えるのはイスラムのモスクから礼拝を終えた人々がいそいそと出てくる、それが2017年現在のパリの風景のひとつである。
革命から逃れたカンボジアの難民も、国際養子として受け入れられた韓国の子供達も、フランス領から出稼ぎに来たアフリカ(セネガル、マリ、ブルキナファソにの人々、中東、カリブ諸島、インドに中国エトセトラエトセトラ…
人の肌の色のバラエティがこんなにもあるものとは知らなかったよ、おっかさん。

見た目で国籍がわかるシンプルな世界から、ここはみんなが違うのが当たり前。

と、前置きが長くなったけれど、移民・難民のためにももちろん、教会の扉は開かれている。上層部の、アカデミックな、あれこれとは無関係にいつだって現場は開かれているしそれなりの柔軟性を持って “うまく” やっているのだ。

さて、あなたがフランスに来て、どこでフランス語を学ぼうかと考える。(事前に決めている計画性のある人はここでは外しておく)

まずは目の前の大なり小なり四角い箱でこう検索しよう。 “ Français langue étrangère”
Français langue étrangère、通称「FLE」と呼ばれる外国人向けフランス語教育のこと。この単語で検索するとあちこちのフランス語語学学校やコースが表示される。

とりあえず、パリで探したいので “paris” と追加。お金をかけたくないので “gratuit(無料)” も追加。

…ありすぎてわからない上に、フランス語の情報なので当然読むのに時間が掛かる。お手上げだ。ひとつひとつ読む気力があればこの国に来る前に学校だって決めている。
フリーランスは特定の曜日・特定の時間に通うのが難しい。高い授業料はそういった時にリスクが大きい。

ここで口コミ検索に切り替える。
日仏の友人知人に検索をかけると、日本人サイドは揃ってメリーさんのフランス語クラスを、フランス人サイドはアソシエか教会を教えてくれた。

持つべきものはなにがしかを知っている友人知人である。

(だらだらと、つづく)

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英語が母語の人向けのフランス語学習無料ポッドキャスト「CoffeeBreak French」の学習メモです。

今回はこちら。Leçon 5 “ Je te présente mon frère. “ (私の兄を紹介します)

ポッドキャストの冒頭1分は大体、Coffee Break French ポッドキャストとサイトの有料テキストの説明なので聞きとばしてOK。始まりの挨拶からが、レッスンの本番です。

Marc: Est-ce que tu es prête, Anna ? 
Anna: Oui, Marc. Je suis prête pour apprendre le français avec Coffee Break French !

マーク: 今回は、こんなシチュエーション。
 君は今、バカンスで南フランスの片田舎のキャンプ場に来ている。家族でね。ここでは色々な人との交流がある。隣や向かいのテントで同じくバカンスを楽しんでいる人たちに自分の家族を紹介してみよう。
 もちろん、丁寧な言い回し(vouvoyer)も勉強するよ。今回は新しい単語がたくさん出てくるから、ボキャブラリーも増えて一石二鳥。がんばっていこう!


まずは単語から。マークの後に続けて、その後のアナとも一緒に発音を練習すれば一度で2回の練習になる。とにかく周囲の目と耳が気にならないところで思い切り口と舌の形に気を配りながら発音を練習するべし。


今回の単語 & フレーズ


家族のメンバーシリーズ
 ・sœur /sœʁ/:姉妹 <名詞・女>
 単に ” sœur” というと姉か妹かは区別がつかない。あまり気にしない人も多い
 それでも年の上下をはっきりしたいときはこのように
  - grande sœur:姉
  - petite sœur:妹
 ・frère /fʁɛʁ/:兄弟 <名詞・男>
 こちらも “ sœur” 同様。単体では兄でもあり弟でもあり
  - grand frère 兄
  - petit frère  弟
 ・mère /mɛʁ/:母 <名詞・女>
 ・père /pɛr/:父 <名詞・男>
 ・mari /ma.ʁi/:夫、旦那 <名詞・男>
 ・femme /fam/:妻、奥方 <名詞・女>
 ・fils /fis/:息子 ※末尾の “ s” は発音する! <名詞・男>
 ・fille /fij/:娘 <名詞・女>
 ・enfant /ɑ̃.fɑ̃/:子供 <名詞・男女同形>
 複数形の際、末尾の “ s” はやっぱり発音しないので注意。

et /e/:~と、そして(列挙) <接続詞>
後に続く単語が母音で始まってもリエゾンしないよ!

mon /mɔ̃/, ma /ma/, mes /me/:私の <所有形容詞>
男性名詞に対しては “ mon”、女性名詞に対しては “ ma” を、複数形は男女いずれも “ mes” を使う
 - Mon frère et ma sœur.
 - Ma mère et mon père.
 - Mes enfants
でも・しかしを意味する “ mais” と発音はとてもよく似ている。が、” mais” は /mɛ/ で少し明るいメ
会話では聞き分け難易度が高すぎるので文脈で判断しよう。かなり間違えにくいので安心してよい

voici /vwa.si/:どうぞ、あそこで、ほら、そこに <副詞>
直後に名詞を置いて、「ここに~がある(いる)」と表現する

présenter /pʁe.zɑ̃.te/:差し出す、示す、提示する、紹介する <他動詞>


合字(Ligature)をタイプしよう!
O とE の合字 “ Œ, œ” の入力方法(Mac / フランス語キーボード)
大文字 “ Œ” ・・・” shift” キー + ” option” キー + 文字キー “ O(オー)” /または ” caps lock” キーをオンにして、” option” キー + 文字キー “ O(オー)”

小文字 “ œ”  ・・・” option” キー + 文字キー “ O(オー)”


今回の会話


1. 「私の~」:所有形容詞 “mon”, “ ma”, “ mes” + ~(名詞)
それぞれ、形容する名詞の性で変化するので慣れるべし。

 ・男性名詞: mon frère / mon fils / mon père / mon mari / mon enfant
 ・女性名詞: ma sœur / ma fille / ma mère / ma femme / ma enfant
 ・複数形: mes frères / mes sœurs / mes enfants



2. 「こちら(にいるのが)~です。」:“ Voici, ~(名詞). “
“ voici” のひとことで済むので、英語よりシンプル

 Voici, mon frère.:こちらが私の兄です。
 Voici, mes enfants.:この子たちが私の子供です。



3. 「私の(家族、友人)を紹介するね」: “ Je te présente ~(人). ”
カジュアルに友人に紹介するなら tutoyer で “ Je te… “ となる
少し丁寧に、目上の人などに紹介する場合は vouvoyer です

 カジュアルに: Je te présente mon frère.
 丁寧に: Je vous présente mon frère. 



4. 「彼の名前は〜です」:“ Il s’appelle Guillaume. ”
紹介する際に、続けて名前も教えてあげられるとスマート。

 Je te présente mon frère. Il s’appelle Guillaume.:私の兄弟を紹介するね。ギヨームだよ。

 ギヨームは英語圏ではウィリアム、ドイツ語圏だとヴィルヘルム。かなり多い名前。
 ちなみに Jean-Marie や Jean-Pierreのように2つの名前がつながった人もいる。その場合、ジャン、とかピエールのように一方の名前だけを呼ぶことはかなり失礼なのでご注意。愛称として省略するなら大抵の場合、頭文字をとった JM(ジーエム) やJP(ジーペー)となる。Jean-Guillaume もいて、JG(ジージェ)となるわけです。アルファベットの音が英語と逆さまで混乱せざるを得ない。


5. 3 + 4 をつなげて紹介。「こちらが〜(人)、—(名前)です。」:” Voici, 〜(人). Il / Elle s’appelle —(名前)”
実際にこんな紹介できたら、結構丁寧な印象。大抵わちゃわちゃ〜っとして紹介された本人がビズ(挨拶のキス)しながら自分の名前を言うという…

 Voici, ma mère. Elle s’appelle Anne.:こちらは私の母、アンヌです。
 Voici, mes enfants. Ils s’appellent Jean et Claude.:これが私の息子、ジャンとクロードです。


今回のフレーズ まとめ


所有形容詞「私の」は名詞の性別と単複によって変化する。
 ・mon frère
 ・ma sœur
 ・mes frères / mes sœurs

その場で人を紹介するなら “ Voici” のひと言で「こちらが〜」。
 ・Voici, mon mari.

名前もついでに紹介しましょ。
 ・Elle s’appelle Claire.
 ・Elles s’appellent Alexandra et Belkys.

名前まで、ひと息に紹介。
 ・Voici, mes sœurs. Elles s’appellent Dominique et Emma.


Voilà, c’est fini aujourd’hui ! 今回はこれまで。
À bientôt ! またね~


CoffeeBreak French : Season 1 - Lesson 5
サイトの学習資料はこちら(有料)
https://radiolingua.com/2007/11/lesson-05-coffee-break-french/

ポッドキャストはこちら(無料)
https://itunes.apple.com/us/podcast/coffee-break-french/id263170419

英語が母語の人向けのフランス語学習無料ポッドキャスト「CoffeeBreak French」の学習メモです。

今回はこちら。Leçon 4 “ Où habites-tu ?. “ (どこに住んでるの?)

Marc: On va commencer. Est-ce que tu es prête ?
Anna: Oui, Marc. Je suis prête pour apprendre le français.


今回の単語 & フレーズ

apprendre(アプランドル):~を学ぶ、習う、覚える <他動詞>
 ちょっとやっかいな単語。普通に他動詞として使うと生徒として・学ぶ側の行為の意味だけれど、「~に~を(qc à qn)」の形式になると(人に)~を教える、と先生として・教える側の行為の意味になる。会話で使ってて最初、めっちゃ混乱した。

nationalité(ナショナリテ):国籍 <名詞・女>

habiter(アビテ):~に住む <動詞 自動詞/他動詞>
 地方や国の場合は自動詞として用い、前置詞 “ à” を付ける。 J’ habite à Tokyo.
 通りの名前などの場合は冠詞も前置詞もなし。 J’habite 15 rue Henri-Martin.

mais(メ):だがしかし、でも <接続詞>
 フランス人の頻発単語トップ10に入る “ mais”。いったん相手の言葉を受け止め、それから “ mais ~” と自分の意見を容赦なくぶつけよう。

maintenant(マントナン):今、今では <副詞>
 フランス語初心者が綴りを見て思わず2度見する単語。末尾の子音は音が落ちる、ということを実感します。
 人によって「マントナン」「マントノー」「マトナン」「マトノン」などカタカナ表記しにくいところは “ au revoire(さようなら)” と一緒。

各国都市名シリーズ
 ・Stirling(スティルリン):スコットランドの地方都市スターリング
  かつてのスコットランド王国の首都
 ・Marseille(マルセイユ):南仏の海運都市マルセイユ
  映画「フレンチ・コネクション」や「TAXi」シリーズの舞台
 ・Montreal(モンレアル):ケベック州最大都市モントリオール
  フランス語を母語とする人口が全体の70%というカナダのパリ。ジャズ・フェスでも有名
 ・Chicago(シカゴ):シカゴはフランス語でもシカゴ
  大阪ともパリとも姉妹都市。シカゴは姉妹都市がめっちゃ多いねんて
 ・Francfort(フランフォール):いわゆるドイツの大都市フランクフルト
  正式名称は “ Francfort-sur-le-Main” (フランフォール・シュル・ル・マン)。ドイツ語での正式名称は “ Frankfurt am Main” (フランクフルト・アム・マイン)。小型巡洋艦からエアバス、システムキッチンにソーセージとフランクフルトの名前は世界中のあちこちに
 ・Strasbourg(ストラスブール):ぎりぎりフランス国内のストラスブール
  ライン川左岸の水運都市。ノエル時期に出るクリスマスマーケットはみんな大好き大人気
 ・Toulouse(トゥールーズ):南西仏の交通の要衝トゥールーズ
  大学都市でもあり、トゥールーズ大学はパリ大学同様にヨーロッパ最古の大学
 ・Nice(ニース):地中海に面する観光都市ニース
  青く輝くコート・ダジュールはあまりにも有名。ここ数年では、アラブの富豪が別荘地を買い、景観保全を考えない回収を強行したことで地元住民から総スカンをくらったけれど、あれはどうなったのか

aujourd’hui(オジュルディ):今日、今日は <副詞、無冠詞で名詞としても>

A のアクサン・グラーヴ “ À, à” の入力方法(Mac / フランス語キーボード)
 大文字 “ À” ・・・” caps lock” キーをオンにして、 数字キー “ 0” をそのまま押す
 小文字 “ à”  ・・・数字キー “ 0” をそのまま押す

U のアクサン・グラーヴ “ Ù, ù” の入力方法(Mac / フランス語キーボード)
 大文字 “ Ù” ・・・” caps lock” キーをオンにして、 アスタリスクキー “ ✳︎” をそのまま押す / 終わり括弧キー “ }, ], 」” を押し、続けて Shift キー + “ u” キーを押す
 小文字 “ ù”  ・・・アスタリスクキー “ ✳︎” をそのまま押す / 終わり括弧キー “ }, ], 」” を押し、続けて “ u” キーを押す

ちなみに、アクサン・グラーヴ(左上から右下へ払うように書かれる)がついてもつかなくても “ a”, “ u” の発音は変化しない



前回の復習



・出身(国籍)を尋ねる/答える。

 “ D’ où viens-tu ? “ / “ Je viens de Londres. Je suis anglaise. ” 



今回の会話



1. 否定文を作る:肯定文の動詞を ” ne(ヌ)” と “ pas(パ)” で挟む。それだけ

“ ne” は英語の “ not” と同じ。元は “ ne” だけだったと言うけれど、結局はそれだけだと否定と分かりづらいので “ pas” もつけるようになったとか。破裂音が動詞の直後に聞こえれば、否定された、ということですね。

 ・肯定文: Je viens de Londres. (ジュ ヴィアン ドゥ ロンドル)
 ・否定文: Je ne viens pas de Londres.(ジュ ヌ ヴィアン パ ドゥ ロンドル)

 Marc: Tu viens de Londres ?
 Anna: Je ne viens pas de Londres. Je viens de Glasgow.



2. 「私は~に住んでいます」:“ J’ habite à ~. “ (ジ-ャビ-タ~)

住む “ habiter” のように頭に “ h” がある場合、主語 “ je” の語末の母音字 “ e” がアポストロフィに置き換わり、母音が音も文字も省略されます(エリジオン:母音字省略)。
ちなみに、” tu” や “ elle” はこの場合、エリジオン対象外なので覚えておこう!

 J’ habite à Glasgow.
 私はグラスゴーに住んでいます。



3. 「どこに住んでいるの?」: “ Où habites-tu ? ”(ウ アビトゥ テュ?)

カジュアルに友人に尋ねるなら tutoyer で尋ねましょう。
少し丁寧に、目上の人などに尋ねる場合は vouvoyer ですね。

 カジュアルに: Où habites-tu ?
 丁寧に: Où habitez-vous ? 



4. 対立・制限の接続詞 “ mais” を使ってみよう

「~の出身ですが、ーに住んでいます。」:” Je viens de ~, mais j’ habite à ー. “(ジュ ヴィアン ドゥ ~、メ ジ-ャビ-タ~)

接続詞 “ mais” で文章をつなぐと、対立する情報をひとつの文章で表現できる。

 Je viens de Glasgow, mais j’ habite à Londres.
 グラスゴー出身ですが、ロンドンに住んでいます。

この文章だと感覚的には「~ですが、ーです。」よりも「~で、ーです。」くらいの軽い表現になるかも。


5. 今を表現する “maintenant” で情報の新しさを強調しよう

「~の出身ですが、今は ーに住んでいます。」:
” Je viens de ~, mais maintenant j’ habite à ー. “
(ジュ ヴィアン ドゥ ~、メ マントナン ジ-ャビ-タ~)

 Je viens d’ Édimbourg, mais maintenant j’ habite à Stirling. 
 エジンバラ出身ですが、今はスターリングに住んでいます。

 Je viens d’ Paris, mais maintenant j’ habite à Marseille. 
 パリ出身ですが、今はマルセイユに住んでいます。

 Je viens d’ Montreal, mais maintenant j’ habite à Chicago. 
 モントリオール出身ですが、今はシカゴに住んでいます。 

 Je viens d’ Francfort, mais maintenant j’ habite à Strasbourg. 
 フランクフルト出身ですが、今はストラスブールに住んでいます。  

 Je viens d’ Toulouse, mais maintenant j’ habite à Nice. 
 トゥールーズ出身ですが、今はニースに住んでいます。



今回のフレーズ まとめ

否定するなら、動詞を ” ne(ヌ)” と “ pas(パ)” で挟む。
 ・Je ne viens pas de Londres.

住んでいる場所を説明するなら、 “ habiter + à + 都市名” 
 ・J’ habite à Asagaya.

場所を聞くなら、 “ Où” で尋ねる
 ・Où habites-tu ? / Où habitez-vous ?

~だけど、~でも、は  “ mais” で文章をつなげばOK
 ・ Je viens d’ Okinawa, mais j’ habite à Kanazawa.

ナウな情報は今 “ maintenant” で。
 ・Je viens d’ Énoshima, mais maintenant j’ habite à Sayama. 



Voilà, c’est fini aujourd’hui ! 今回はこれまで。
À bientôt ! またね~




CoffeeBreak French : Season 1 - Lesson 3

サイトの学習資料はこちら(有料)
https://radiolingua.com/2007/10/lesson-04-coffee-break-french/

ポッドキャストはこちら(無料)
https://itunes.apple.com/us/podcast/coffee-break-french/id263170419

英語が母語の人向けのフランス語学習無料ポッドキャスト「CoffeeBreak French」の学習メモです。

今回はこちら。Lesson 3 “ How to say where you’ re from. “ (どこから来たの?)

Marc: Est-ce que tu es prête ?
Anna: Oui, Marc. Je suis prête.



今回の単語 & フレーズ

tutoyer(テュトワイエ):カジュアルな2人称 “ tu” で話すこと
vouvoyer(ヴヴォワイエ):丁寧な2人称 “ vous” で話すこと
前回の復習から自己紹介のフレーズ “ Je m’ appelle Marc. ” に続けて相手の名前を聞く時に。
学生同士や友達同士の気楽な集まりであれば “ Et toi ? (君は?)“ としてもOK。
初めての場所やフォーマルな場所であれば “Et vous ? (あなたは?)” と丁寧な2人称を使って話しましょう。 つまり、 vouvoyer。

où(ウ):どこに、どこへ <副詞>

venir(ヴニール):来る(相手の方へ行く)
会話の相手がいる場所や主語がこれから行く場所に関しては、 “ aller(行く)” ではなくて “ venir(そちらへ行く)” を使う。

aussi(オスィ):同じく、〜もまた <副詞>

地名だよ!全員集合(都市名につき、性別は無し)
 ・Londre(ローンドル):英国はロンドン
 ・Édimbourg(エダンブール):エジンバラ@スコットランド

国籍を言ってみよう!男性はそのまま、女性は女性形で。
 ・français, e(フランセ, フランセーズ):フランスの、フランス人の、フランス語の <形容詞>
 ・écossais, e(エコセ, エコセーズ):スコットランドの、… <形容詞>
 ・anglais, e(アングレ , アングレーズ):イギリスの、… <形容詞>
 ・américain, e(アメリカン, アメリケンヌ):アメリカの、…  <形容詞>
 ・canadien, e(カナディアン, カナディエンヌ):カナダの、…  <形容詞>
 ・japonais, e(ジャポネ, ジャポネーズ):カナダの、…  <形容詞>


今回の会話




1.「なんていう名前なの?」:” Comment t’appelles tu ?. ”(コマン タペル テュ?)

前回は終わりの方で足早に自己紹介のフレーズだけ学習しましたが、尋ねられてから名乗るという流れももちろんあるわけで。これに “ Et toi ? “ を付ければ相手も名乗って短い会話のできあがりです。

 Anna: Comment t’appelles tu ?
 Marc: Je m’appelle Marc. Et toi, comment t’appelles tu ?
 Anna: Je m’appelle Anna.




2. 「お名前はなんとおっしゃるのですか」:“ Comment vous applez vous ? “ (コマン ヴ-ザプレ ヴ?)

上記、1の丁寧版。動詞 “ appeler(アプレ)” で要注意なのは主語の人称によって綴りが変化する点。1人称複数と2人敬称単・複の時以外は “ L” がひとつ増えて “ Je m’appelle 〜. “ のようになる。書く時にいつも “ L” の数がわからなくなるのであれば、発音とセットで覚えると覚えやすい。

“ je m’appelle”, “ tu t’appelles”, “ il s’appelle”, “ils s’appellent” など “ L” が重なる場合は真ん中の “ e” の音が変わって「アペル」(発音記号:[ɛ])となる。

一方で “ nous nous appelons”, “vous vous appelez” など元の綴りのままの場合、真ん中の “ e” は発音せずに “ pl” と続けて発音する。



3. 「出身はどこ?/どこから来たの?」: “ D’où viens-tu ? ”(デュ ヴィアン テュ?)

フランス語って英語やドイツ語に比べると、圧倒的に母音が強くて、短い音節の中に意味がぎゅっと詰められる言葉だと思うのです。で、“ D’où viens-tu ? ”。これ、実際に訊かれると慣れないうちは最後の「テュ」の音だけ耳にひっかかって何か質問されたけど、それが何かはわからない、ということがよくありました。

直訳すると「どこから来たの?」どこかで集まった時に住んでるところを訊く意味で使うこともあれば、そのままの意味で使ったりもするし、国内外問わず出身地を訊いていることも多い。要は、文脈による。



4. 「〜の出身です/〜から来ました」:” Je viens de 〜. “(ジュ ヴィアン ドゥ 〜)

どこの出身か訊かれたら、〜(場所)から来ました。と答えればOK。「出身」なんて単語は必要ありません。シンプルにシンプルに。

 Marc: Je viens de Glasgow. Anna, d’où viens tu ?
 Anna: Je viens de Glasgow.
 Marc: Ah ! Toi aussi !

君も〜なら “ Toi aussi.(トワ オスィ“、私も 〜なら “ Moi aussi.(モワ オスィ)” 。英語でも日本語でも、もちろんフランス語でも共感ワード。どんどん使おう。



5. 「どちらのご出身ですか/どちらからいらっしゃったのですか」:” D’où venez-vous ? “(デュ ヴネ ヴ?)

3を丁寧に聞くなら vouvoyer で。



6. ここまでのフレーズを使って会話してみよう!

 Marc: Bonjour ! Comment t’appelles tu ?
 Anna: Je m’appelle Anna. Et toi ?
 Marc: Je m’appelle Marc. Ça va, Anna ?
 Anna: Ça va bien, merci. Et toi ?
 Marc: Oui, ça va. D’où viens tu ?
 Anna: Je viens de Glasgow. D’où viens tu ?
 Marc: Moi, je viens de Paris.



7. 「私はフランス人です」:” Je suis français. / Je suis française. “(ジュ スィ フランセ/ジュ スィ フランセーズ)

ステップ1. “ Je suis 〜. “ の「〜」に国籍を示す形容詞を入れる。
ステップ2. 主語が男性ならそのまま。女性なら女性形にする。(通常、末尾に “ e” を付ければ良いけれど、中には男女同形のものもあるので、要注意)

「フランセ」やら「ジャポネ」なんて音だけ聴くと女性的な優しさがあるからついつい “ e” をつけて「フランセーズ」「ジャポネーズ」とするのを忘れがち。気をつけるべし。

<国籍自己紹介のバリエーション>
 ・私はスコットランド人です:” Je suis écossais. / Je suis écossaise. “(ジュ スィ-ゼコセ/ジュ スィ-ゼコセーズ)
 ・私はイギリス人です:” Je suis anglais. / Je suis anglaise. “(ジュ スィ アングレ/ジュ スィ アングレーズ)
 ・私はアメリカ人です:” Je suis américain. / Je suis américaine. “(ジュ スィ アメリカン/ジュ スィ アメリケンヌ)
 ・私はカナダ人です:” Je suis canadien. / Je suis canadiene. “(ジュ スィ カナディアン/ジュ スィ カナディエンヌ)

 ポッドキャストにはないオマケで、日本人も。
 ・私は日本人です:” Je suis japonais. / Je suis japonaise. “(ジュ スィ ジャポネ/ジュ スィ ジャポネーズ)

 ちなみに、「シロガネーゼ」などはイタリアの「Milanese(ミラネーゼ)」から来ているのでフランス語とは無関係。ついつい「ジャポネーゼ」と発音したくなることもあるかもしれないがそれはイタリア語。マヨネーズを発明した国では日本人女性はすべからく「ジャポネーズ」なのです。


今回のフレーズ まとめ

相手にも促そう
 ・Et toi ? / Et vous ?

名前を訊こう
 ・Comment t’appelles tu ? / Comment vous appelez vous ?

出身地が知りたい
 ・D’où viens-tu ? / D’où venez-vous ?
生まれを教えてあげようじゃないか
 ・Je viens de 〜. 〜には好きな地名を。

私も!
 ・Moi aussi.

私は〜人です。
 ・Je suis 〜. 〜には国籍を示す形容詞を。女性は女性形にすることを忘れずに。


今回はこれまで。
À bientôt !



CoffeeBreak French : Season 1 - Lesson 3
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今回はこちら。

Lesson 2 “ Greetings“ (日々の挨拶)



今回の単語 & フレーズ

Nous voici(ヌ ボワシ):さあ始まりますよ~(私たちはここにいる。そこから転じて。)
英語の “ Here we are.” と同義。 目的地に着いた時にも。「さあ着きましたよ!」など。

Je suis prête.(ジュ スィ プレット):準備万端、OK、OK !
先生(マーク)の “ Est-ce que tu est prête ? “ に対する返し。
話しかけられ/応えているのは生徒のアナ(女性)なので、形容詞 prêt の末尾に “e” が付いて最後の “t” を発音する。
アナが男性なら “ Est-ce que tu es prêt ? ”、複数なら “ Est-ce que vous êtes prêtes ? “ となる。

“ bon” を付けたら挨拶になる言葉シリーズ
 ・jour(ジュール):日、1日、昼間 <名詞・男>
 ・soir(ソワール):晩、夕方、夜(早めの) <名詞・男>
 ・nuit(ニュイ):夜、夜間 <名詞・女>
 ・journée(ジュルネ):1日、日中、昼間 <名詞・女>
 ・soirée(ソワレ):晩・宵(日没~寝るまでの時間) <名詞・女>

“ à”(ア):場所や方向、手段などを表す前置詞。名詞や代名詞とペアで使おう。

“ à” をを付けたら挨拶になる言葉シリーズ
 ・Dieu(ディウ):神 <名詞・男>
 ・bientôt(ビヤントー):すぐに、まもなく <副詞>
 ・demain(ドゥマン)):明日 <副詞>
 ・prochain(プロシャン):この次の <形容詞> 
  女性形は prochaine(プロシェンヌ)
  挨拶のときは “ À la prochaine (fois). “ と、形容される名詞(この場合 “ fois” 次の機会)を省きます。

s’appeler:~という名前である <代動名詞>
 Je m’appelle ~ . (ジュ マペル ~):私の名前は ~ です。

enchanté:~にとても満足した、~が大変うれしい <形容詞>
 Enchanté.(アンシャンテ):初めまして。(お会いできて嬉しいです)
 マーク先生は男性なのでこのまま。
 アナは女性なので末尾に “ e” を付けて “ Enchantée. “ (アンシャンテぇ)となる。


アクサン・グラーヴの付いた “ à”, “ À” の出し方(Mac / フランス語キーボード)
・小文字 à:” 0” キーをそのまま押す。
・大文字 À:” caps” キーをオンにして ” 0” キーを押す
 ちなみに、 “ option” キーと同時押しをするとファイ “ ø” が出てくる。


今回の会話



1.「こんにちは」:” Bonjour. ”(ボンジュール)
これは簡単。マーク先生も世界中で使っていると太鼓判の鉄板挨拶。
“ r”(エル)の「ル」の発音で注意することはマーク先生が英語で色々言っているので、ひとまず聞こえてくる音を真似すること。喉を動かす、しかしエレガントな “ r” はひたすら練習あるのみ。



2. 「こんばんは」:“ Bonsoir. “ (ボンソワール)
大体、18時くらいまでは “ Bonjour. “、19時以降になると “ Bonsoir. “ 「こんばんは」の時間だ。この間、1時間くらいはグレーゾーン。
人によっては適当に “ Bonjour. “ と言い続ける人もいるから、相手が “ Bonjour. “ と返したからといって恥ずかしがる必要はまったくなし!



3. 「おやすみ」: “ Bonne nuit.”(ボンヌ ニュイ):おやすみなさい。
“ bon” は形容詞なので女性名詞に付くと語尾に変化が。通常は “ e” がくっつくだけだけど、もともと ” n” で終わっているので、発音しやすく(ボヌ、よりボンヌでしょう!) “ n” をひとつおまけして変化。
最後の “ t” は、もちろん無声だよ!



4. 「じゃあね。(よい1日を)」:” Bonne journée. “(ボンヌ ジュルネ)
これは「いってらっしゃい。」と出がけの挨拶にも使えます。
顔を合わせたら ” Bonjour. ” で会話が始まり、ひとくさり喋ったら ” Bonne journée. “ でさらっと別れる。えれごーんす。
できれば「日中」がまだ半分くらい残っている時間に使いたいものです。



5. 「じゃあね。(よい夜を)」:” Bonne soirée. “(ボンヌ ソワレ)
外出時であれば出がけに ” Bonne soirée. “ 「いってらっしゃい。(楽しんできてね)」と声をかけることも。



6. 「やぁやぁ」「じゃぁね」:” Salut. “(サリュ)
日本語に「どうも」があるように、フランス語には “ Salut. “ がある。会った時の挨拶にも、別れ際の挨拶にも、ご機嫌伺いとして “Bonjour. “ の後に続けてもいい。使いかってのよいキラーフレーズである。
どもども。/やぁやぁ。/最近どない?/ほんじゃーね! と、好きな日本語をイメージして使いましょ。
ちなみに、名詞 “ salutation” は意味もそのまま「挨拶」だったりします。



7. 「それじゃ、またね。/では、失礼いたします。/バイバイ~」:” Au revoir. “(オーボワー/オ ルボワール)
動詞 “ revoir” は「再び会う」。転じて名詞として「再会」の意味も。
よくフランス語会話帳などで「オ ルヴォワール」などと書いてあって口が捻挫しそうな印象だけれど、実際は口の奥で発音するから外に聞こえてくる音はわりと少ない。
「ル」は喉の奥で鳴らすあの音でよろしく。



8.「さらば!」:” Adieu. “(アディユ)
「また、いつか。」の他に「アンタとはこれまでよ!」などという意味にもなれる言葉。しばらく会わなくなる相手に限定して使いましょう。彼氏彼女に使ったら大モメ必至。ただし、フランス語がまだこなれていない外国人が使っても笑って間違いを訂正されるだけです。
“ À dieu” の文字通り、” to GOD”、「神と共に(あらんことを)」「神のご加護を(お祈りします)」を意味し、永いお別れにふさわしい表現となっている。



9.「それじゃまた、近いうちに。」:” À bientôt. “(ア ビアント)
いつも会う人に対して、別れ際に。また会う予定があったり、なくてもまぁ会うでしょ、という人に対して使います。
なので「では、そのうち(また会いましょう、会うでしょう)」くらいの間隔で使うといいかも。



10.「また明日」:” À demain. “(ア ドゥマン)
毎日会っている人に対して、別れ際に。明日会う予定があればその人に対しても。会社や学校でよく使う。



11.「私の名前は ~ です。」:” Je m’appelle ~ . “(ジュ マペル)
私は私をこう呼ぶ、転じて私の名前は…となるわけですな。つまり「人呼んで~」は “ on l' appelle ~ . “ となり、「人呼んで、鋼鉄ジーグ」は “ On l' appelle Jeeg Robot. “ となるのです。
名前を伝えるのは自己紹介というよりは挨拶の範疇。ついでに覚えてしまいましょう。



12.「初めまして。」:” Enchanté. “(アンシャンテ)
“ Je suis enchanté de faire votre connaissance. “(お会いできて(顔見知りになれて)嬉しく思います。)、略してアンシャンテ。「さようなら(ば、これにて失礼仕る)」みたいなものでしょうか。短いことはいいことだ。
もちろん、女性が使うときは末尾に “ e” を付けることをお忘れなく。



今回のフレーズ まとめ

出会いの挨拶
 ・Bonjour.
 ・Bonsoir.
 ・Salut !
 ・Je m’appelle ~ .
 ・Enchanté.

別れの挨拶
 ・Au revoir.
 ・Adieu.
 ・À bientôt.
 ・À demain.
 ・Bonne journée.
 ・Bonne soirée.
 ・Salut.
 ・Bonne nuit.


今回はこれまで。
À bientôt !



Season 1 - Lesson 2
サイトの学習資料はこちら(有料)
https://radiolingua.com/2007/10/lesson-02-coffee-break-french/

ポッドキャストはこちら(無料)
https://itunes.apple.com/us/podcast/coffee-break-french/id263170419

英語が母語の人向けのフランス語学習無料ポッドキャスト「CoffeeBreak French」の学習メモです。

今回はこちら。

Lesson 1 “ How are you ? “

まずは挨拶から。行ってみよう!


今回の単語 & フレーズ

On va commencer !(オン バ コマンセ):では、始めましょう!

Est-ce que tu es prête ?(エスク チュ エ プレット?):用意はいい? 
 - 先生であるマークが話しかけているのはアナ(女性)なので、形容詞 prêt の末尾に “e” が付いて最後の “t” を発音する。
 - 相手が男性なら “ Est-ce que tu es prêt ? ”、複数なら “ Est-ce que vous êtes prêtes ? “ となる。

Très bien. (トレ ビアン):素晴らしい。すこぶる良い。
 - 程度を強調する副詞 “ très” は基本的にポジティブな表現に使う。ネガティブな表現は “ trop(トロ)”

Excellent !(エクセラン):お見事! 
 - 強調の程度は excellent > très bien となる。

en forme(オン フォルム):元気いっぱい。好調な。
 - 状態を形容する前置詞 “ en” とともに動詞 “ être” の後に続けて使う。

fatigué(ファティゲ):疲れている。
 - 形容詞なので、自分や対象が女性(形)ならもひとつ “ e” をおまけして、fatiguée(ファティゲェ)と疲労感いっぱいに発音するとなおよし。

セディーユ “ ç”, “ Ç” の出し方(Mac / フランス語キーボード)
・小文字 ç:” 9” キーをそのまま押す。
・大文字 Ç:” 9” キー + ” option” キー


今回の会話



1.「はい」と「いいえ」:” oui” et “ non”
これは簡単。でも、一応メモ。
 ・Oui(ウィ):はい
 ・Non(ノン):いいえ



2. 「こんにちは」:“ Ça va ? “
教科書的によく「ご機嫌いかがですか」的な訳をするのを見かけますが、それはもう少しかしこまった言い方があるので、 “ Ça va ? “ にはふさわしくない。昨日会っていても “ Ça va ? “ お隣さんとすれ違っても “ Ça va ? “ 。
感覚的には「どうも!」くらいの軽さです。
 ・Ça va ?(サ ヴァ?):こんにちは。/やぁ、どうも。
これに対する返答も同じくらい軽く。直訳すると「いい感じ」ですが、同じく “ Ça va ? “ と返しているような感覚かも。
 ・Bien ?(ビアン):いい感じです。



3. 「こちらこそどうも。(いい感じです。)」(2の返し・その1): “ Bien merci.”
この1にある2つを組み合わせた会話は通りすがりに子供同士ならありですが、大人ならもう少し丁寧になにか加えたい。
ということで、こうなる。
 ・Bien merci.(ビアン メルシ):こちらこそどうも。(いい感じです。)

もひとつ加えて、ある程度の長さのフレーズになると、失礼をしていないというそこはかとない謎の安心感が出ます。
ということで、こうなる。
 ・Ça va bien, merci.(サ ヴァ ビアン メルシ):こんにちは、こちらこそどうも。(いい感じです。)



4. 「そっちはどう?」(2の返しにプラスアルファ):” Et toi ? “
フランス語は言うなれば卓球のような会話の返し合いをする文化で使われている言語。2 の返答だけではボールを受け止めただけで返したことにはなりません。ですから、2 にさらにこのように付け加えます。
 ・Et toi ?(エ トワ?):そちらはどう?(元気そうですな)

ちなみに、今回のポッドキャストには含まれていませんが、まだ “ tu”(カジュアルな2人称)で話すほどくだけていない仲やある程度親しいけれども目上の人の場合は “ vous”(丁寧な2人称、2人称の複数形)を使います。
 ・Et vous ?(エ ヴ?):そちらはどうですか。(お元気そうですね)

挨拶の定型として、返しの場合は「強勢形」と呼ばれる人称変化を使うのですがそれについては後日。
今は ” Et toi ? “, ” Et vous ? “ と覚えておきます。

ということで、1の挨拶からの流れはこうなる。
 ・Ça va ?(サ ヴァ?):こんにちは。/やぁ、どうも。
 ・Ça va bien, merci. Et toi ?(サ ヴァ ビアン メルシ. エ トワ?):こんにちは、こちらこそどうも。(いい感じです。)



5. 「すこぶるいい感じですわ」(3をグレードアップ):”Très bien merci. ”
気分がいいときは挨拶もお釣りもはずみますね。
ということで、こうなる。
 ・Ça va très bien, merci. (サ ヴァ トレ ビアン メルシ):こんにちは。なかなかにご機嫌だよ。/すこぶるいい感じですわ。



6. 「いやぁ、ちょっとしんどくて…」(2に対して否定の返し・その1):” Ça ne va pas. “
正直に返事をするなら、イケてない日だってある。が、挨拶は(特にフランス語では)定型文。定型から外れる場合はその理由を追及されるのである。どうした?なんかあった?と非常にメンドクサイ。
余計な説明をする気がないのであれば、無難に “ Ça va bien merci. “ と返しておこう。
そうでなければ、大仰なジェスチャーと理由を訊いてほしいオーラを添えてこう言おう。
 ・ Ça ne va pas.(サ ヌ バ パ):いやー、しんどいですわ。

否定を表すときには “ ne” と “ pas” で動詞(この場合 “ va”)を挟むのが常道。
そして、口語では面倒な発音はどんどん抜け落ちていくのはフランス語でも同じです。
“ ne” が落ちて “ pas” だけが残る、と。
 ・Ça va pas.(サ バ パ):しんどいですわ。

それでも破裂音の「パ」が聞こえれば否定と脊髄反射でわかるのです。便利。



7. 「かなりいい感じです」(5のバリエーション):” Je suis en forme. “
名詞 “ forme” は「フォルム」「形」以外に「体調」も意味する。ここでは「体調」の意味の方。
“ Ça va bien. “ や ”Très bien merci. ” がバカのひとつ覚えに思えてきたら、さっそく使い始めよう。
 ・Je suis en forme.(ジュ スィ - ザン フォルム):いい感じです。/絶好調ッス!/ご機嫌ですよ~



8.「結構しんどくて…」(否定の返し・その2):” Je suis fatigué. “
疲れたときはこのひと言。疲れて眠いときもこっち。
 ・Je suis fatigué.(ジュ スィ ファティゲ):いやー、もーしんどいですわ。

この後、疲れたエピソードを披露するのがマナーです。




<< 今回のフレーズ まとめ >>
挨拶の定型文
 ・Ça va ?

これに対する返しのバリエーションが以下。

- ポジティブな返しの場合
 ・Ça va bien, merci.
 ・Ça va très bien, merci.
 ・Je suis en forme.

- ネガティブな返しの場合
 ・ Ça ne va pas.
 ・Je suis fatigué.
 ・Ça va pas.

今回はこれまで。
À bientôt !



Season 1 - Lesson 1
サイトの学習資料はこちら(有料)
https://radiolingua.com/2007/09/lesson-01-coffee-break-french/

ポッドキャストはこちら(無料)
https://itunes.apple.com/us/podcast/coffee-break-french/id263170419?mt=2


最近見つけたポッドキャストのフランス語学習音源がすこぶる良い。

何がいいかというと、無料で長いシリーズになっていて継続学習に向いていること。
なんと、シーズン1(41回ある)から始まり、現在はシーズン4まで配信されている。素晴らしい!

さらに1回のボリュームが30分程度でダイアログや会話もある程度のボリュームがあるため、聞き流しを繰り返せること。

基本言語が英語であることはそれほど難点ではない。一石二鳥と思ってそれはむしろメリットだと思う。世界のどこにいても英語は付いて回ってくる。

唯一の難点は、テキストなどはない(有料会員向けにはある)ことかもしれない。
が、それもディクテ(dictée:書き取り)の練習としてしまえば良いのである。最低限の費用だけで言語学習をするのであれば甘えは禁物だ。

ということで、記念すべき学習記録の1ページ目はこのポッドキャストの紹介となる。

Coffee Break French by Radio Lingua Network

有料パックもあるので、ポッドキャストが気に入って色々なテキストやテストも試したい人はいいかもしれない。

私はひたすら無料の道を...

Coffee Break French | iTunes PreView


自分用にメモをとりつつ、いざ開始。